あなたに見守られながら・・・
イチローside
詩音が木崎と付き合って1ヶ月ほど経ったある日、詩音に「今日、優梨が藤島くんに告るから、ちょっと2人きりにしてあげよ!」って言われた。
部活が終わって、俺と詩音はトイレに行くからと言って、藤島と優梨に先に行っててもらった。
下駄箱の隅でこっそり藤島達の様子を覗く俺たち。
優梨が告って、藤島がOKする。
その時詩音を横目で見ると、一瞬悲しそうな顔をした。
やっぱり・・・詩音・・・
そんな顔をすぐに笑顔に変えた詩音は、
「おめでとう!」
と優梨に言いに行った。
詩音のその無理やりな笑顔に、俺は詩音がやっぱり藤島のことが好きなんだと確信した。
詩音・・・大丈夫か・・・
詩音・・・本当にそれでいいのか・・・