あなたに見守られながら・・・
そう・・・
木崎くんは、毎日あたしが練習してる所に会いに来てくれる。練習サボってね・・・
「木崎~!練習サボんな~!詩音ちゃん、木崎追い返して~!」
いつの間にかサッカー部の先輩にも「詩音ちゃん」って呼ばれてたあたし。
サッカー部のみんなは、あたしと木崎くんが付き合ってるの知ってるんだ。
で、木崎くんがサボる時は、あたしのそばにいることも・・・
「は~い(笑)」
「仕方ないなぁ・・・じゃ、詩音ちゃん、頑張って!」
「うん、木崎くんも頑張ってね!」
笑顔で答えるあたし。
「うお~!!!詩音ちゃんに応援されたら、俺めちゃめちゃ頑張れる~~!」
なんて叫びながら走って行く木崎くん。
そんな毎日を幸せに感じていたあたしを、不幸のどん底に突き落とすことがあるなんて、その時は全く思ってもみなかった・・・