あなたに見守られながら・・・

藤島side


練習が始まってしばらくした頃・・・

「詩音ちゃん、知らない?」
木崎が俺に聞いてきた。

「知らないって?音楽室で練習してると思うけど?」

「えっ?!そうなんだ・・・音楽室かぁ・・・会いに行けないじゃん・・・そっかぁ・・・あ、ありがとう」

木崎は、メール読んでないのかなとか何とか、ブツブツ言いながらサッカー部の練習に戻って行った。

なんかあったんだろうか・・・
紫藤、今日はイチローと自転車で来てたみたいだし、何か元気なかったみたいだし・・・
結局、その日は紫藤のことが気になって仕方がなかった・・・
俺、まだ・・・いやいや、俺は今川島と付き合ってるんだ・・・

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