RAGNAROK
「いいか、そこの車道を挟んだ向こう側の歩道には横断歩道がないが、こっちにはそれに加え信号が三つある。んで、俺たちが赤信号で捕まったなら、俺たちに平行に進む車はほとんど停止する。愛梨がその隙に道を横断できても不思議じゃない。」
少し自慢げな顔をする蓮だった。
蓮の身振り手振りの解説にパチパチと拍手する渉だった。
「なるほどね、んじゃオレも走らなくて良かったのか?」
渉は思いついたように言った。
「そういうことだ。」
メールの受信を知らせるバイブレーションに気付き、携帯を開きながら蓮は言った。
「なに、なに?彼女、彼女?」
愛梨はいきなりテンションを上げて、メールを見ようとした。しかしそれは蓮にあっさりかわされた。
「違う、メルマガだよ。なんかクイズのゲームのやつだって。」
渉は以前、蓮から聞いたと言わんばかりに愛梨に教えた。
「な~んだ、面白くないの。せっかく恋の後押しをしてあげようと思ったのに。それにしても蓮ってホントに彼女いないの~?」
愛梨も恋バナが好きな女子の一人である。
「そういえば、全くそういう情報は入ってこないな~。もしかして他校とか?大学生とか?」
そして渉が話のネタ引き役。
「勝手な想像してろ。いないもんは、いなんだ。静かにしろよ今、クイズ解いてるから。」
蓮は携帯をじっと見つめたり、空を仰いだりして、クイズを解いている様子だ。
「ま、こんなクイズオタクを好きになるなんてよっぽどの物好きだな。」
渉は愛梨に賛同を求めていたが、ちょっと意味深な眼で愛梨に睨まれた。
蓮は相変わらず携帯とにらめっこを繰り返していた。
学校からパルコまでは近いとはいえなかったが、こんな他愛もないはなしを続けていくうちに、早々と着いた。
少し自慢げな顔をする蓮だった。
蓮の身振り手振りの解説にパチパチと拍手する渉だった。
「なるほどね、んじゃオレも走らなくて良かったのか?」
渉は思いついたように言った。
「そういうことだ。」
メールの受信を知らせるバイブレーションに気付き、携帯を開きながら蓮は言った。
「なに、なに?彼女、彼女?」
愛梨はいきなりテンションを上げて、メールを見ようとした。しかしそれは蓮にあっさりかわされた。
「違う、メルマガだよ。なんかクイズのゲームのやつだって。」
渉は以前、蓮から聞いたと言わんばかりに愛梨に教えた。
「な~んだ、面白くないの。せっかく恋の後押しをしてあげようと思ったのに。それにしても蓮ってホントに彼女いないの~?」
愛梨も恋バナが好きな女子の一人である。
「そういえば、全くそういう情報は入ってこないな~。もしかして他校とか?大学生とか?」
そして渉が話のネタ引き役。
「勝手な想像してろ。いないもんは、いなんだ。静かにしろよ今、クイズ解いてるから。」
蓮は携帯をじっと見つめたり、空を仰いだりして、クイズを解いている様子だ。
「ま、こんなクイズオタクを好きになるなんてよっぽどの物好きだな。」
渉は愛梨に賛同を求めていたが、ちょっと意味深な眼で愛梨に睨まれた。
蓮は相変わらず携帯とにらめっこを繰り返していた。
学校からパルコまでは近いとはいえなかったが、こんな他愛もないはなしを続けていくうちに、早々と着いた。