RAGNAROK
洋紀の息切れした声に少しの嬉しさが入っているような気がした。
「他にも部活がない日はあるだろ?」
渉は蓮が行ったトイレの方を見たが、未だ帰ってくる気配はないので、話を進めた。
「まぁある事にはあるけど、この前の期末テストがヤバかったから、部活ない日は学校で補修を受けないといけないんだ。だから5日だけが空くんだ。」
洋紀が可哀想な理由を説明したあとくらいに、蓮の姿が見えた。渉はそれを確認した。
「分かった。じゃぁ、一応空けとくよ。」
渉は部活に入っていないため、夏休みの予定はほぼ無いに等しい。
「悪いね、それだけだ。じゃぁ明日学校で。」
そう言うと洋紀からの電話は切れた。
渉は携帯を閉じたときに時計を見た。いろんなゴタゴタがあって、もう6時を回っていた。
それを見て渉は重いため息をついた。
渉の座っている横の空いてるスペースに蓮が座ってきた。
「まだ終わらないのか?」
蓮も重いため息をついた。
「見ての通りだよ。」
この二人はやはり口数が少ない。
それから二人は何も話すことが無く黙ったまま10分が経過した。
その間、蓮はイヤホンもしていないのに何かを聞いて頷いているような仕草をしていた。しかし渉はそれを気に留めていなかった。
「他にも部活がない日はあるだろ?」
渉は蓮が行ったトイレの方を見たが、未だ帰ってくる気配はないので、話を進めた。
「まぁある事にはあるけど、この前の期末テストがヤバかったから、部活ない日は学校で補修を受けないといけないんだ。だから5日だけが空くんだ。」
洋紀が可哀想な理由を説明したあとくらいに、蓮の姿が見えた。渉はそれを確認した。
「分かった。じゃぁ、一応空けとくよ。」
渉は部活に入っていないため、夏休みの予定はほぼ無いに等しい。
「悪いね、それだけだ。じゃぁ明日学校で。」
そう言うと洋紀からの電話は切れた。
渉は携帯を閉じたときに時計を見た。いろんなゴタゴタがあって、もう6時を回っていた。
それを見て渉は重いため息をついた。
渉の座っている横の空いてるスペースに蓮が座ってきた。
「まだ終わらないのか?」
蓮も重いため息をついた。
「見ての通りだよ。」
この二人はやはり口数が少ない。
それから二人は何も話すことが無く黙ったまま10分が経過した。
その間、蓮はイヤホンもしていないのに何かを聞いて頷いているような仕草をしていた。しかし渉はそれを気に留めていなかった。