Story **
けれど、今回は一回で反応してくれた。



「なに?」



「ね、もう外真っ暗だよ?」



わたしが言うと同時に窓の方をちらりと見る美穂。



本をパタンと閉じて、腕を組みながら何か考え始める。



ちなみに今は、わたしの家。



一人暮らしだから、親はいないの。



美穂が考えてる間、暇だから場所紹介を誰かにするわたし。



まだかな。と待っていると、美穂はソファーの上で正座をして、わたしの方を向いた。



「今晩、泊めて?」



ふわ、って笑う美穂。



この笑顔を向けられるといつもいつも「いいよ」って言っちゃう。



だから当然今回も返事は



「いいよ」



って言ったのです。



今夜は女同士のお泊り会。
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