色のない世界
「あ~あ、高校生になれば彼氏とかポイポイ出来るかと思ってたのにぃ…。」

ずーんと沈んでいるのは、わたしの友達の『米倉舞』。

高校に入ってから友達になった。

「大丈夫だよ。まだ高校に入ってから2ヵ月だし……。」

「何あまっちょろいこと言ってんのよ!?『もう2ヵ月』よっ!!こんなことしてたら、出遅れるかもしれないじゃない!!」

「そ、そうですか………。」

出遅れるって……そんなの興味ないしなぁ。

『アレ』以来わたしは恋はしてない。

恋をして、何かを失うのが怖いから。


昴くん、あなたは今何処で何をしていますか?





< 7 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop