僕はノラ!〜あの人に〜

   「何?」


 「お腹空いたの?」


違う…

解ってほしい…



  「解ってるよ。」


少女から悲しみ以外のイメージが伝わってくる…


解ってもらえた…

僕は少女に飛び付き野良犬だと言うことを忘れ根限りの愛情表現を表した


「わかった!わかったから落ち着いて…

ちょ…うわ!もう…」


少女は笑い本当の笑顔を見せてくれた。


「もう!ノラ!

せっかく落ち込んでたのに…


  ありがとね。」



少女から少し明るいイメージが伝わってきた…


でも…


悲しみのイメージは消えない…


よほどの事なんだろう…



「ノラ…」


「私ね…」




「ううん…ごめん。なんでもない」



< 10 / 57 >

この作品をシェア

pagetop