僕はノラ!〜あの人に〜

オバサンも一緒に泣いて…笑ってくれた。


いつもの優しい笑顔で…

僕の頭を優しく撫でてくれる。


   暖かい…


目から涙が溢れ出た…


オバサンは無意識に口を開く…


「ノラ…泣かないの。」


   「うん…」



僕も無意識に答える…



一瞬、時が止まり



僕は慌てて顔を上げる…


オバサンも我に返り…


   「え…?」


「あ…ぃや…その…」


オバサンはニコッと微笑み


「ありがとう。

   大丈夫だから…」


そう言い残し…

ノラを捜しに公園の方に歩いていく…



僕はここにいる…


気付いて…


いや…


気付かないで良い…


また…オバサンに寂しい思いをさせてしまう…



それなら…気付かなくていい…



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