僕はノラ!〜あの人に〜
オバサンは困った表情を浮かべ、
『強がらずに食べなさい!そんなに痩せ細って…早死にしちまうよ。』
僕はソッポを向き、空き地の方に歩く。
なんだあの人間、なんで僕に構うんだ。
辺りを見渡すと沢山の人間がいる…
誰一人として僕に気付かない…まるで、景色の一部分かのように。
あの人には僕が見えているの…?
なんだか暖かい…
信じていいのかな…?
でも、人間に尻尾を振れば自由が無くなる…仲間が教えてくれた事。
どうなんだ… その時、あることが脳裏に浮かんだ