僕はノラ!〜あの人に〜
「それにね…」
オバサンは黙り込んだ…
僕は思い切って口を開く…
「それは違うよ…
ノラはオバサンに感謝してる。
今いなくなったのは訳があるんだよ!
一緒に居たいに決まってるじゃん。」
そう言うと…
オバサンは静かに目線を僕に向け…優しい笑顔で答えた…
「ありがとう。
でも無理なんだ…
残された人の悲しみは…
痛いほど解るから…」
この時…僕は…その言葉の本当の意味を…
知っていなかった…