僕はノラ!〜あの人に〜

「そうだよ!ノラだよ」


オバサンはニコッと微笑み


「ありがとう…ずっと着いててくれたんだね…」


そう言いノラを抱き寄せた



「ちょ…ちょっとオバサン…照れるよ…」



「照れない照れない!」



   「もう〜」



ノラは泣いた…

顔をしわくちゃにして泣き続けた


またオバサンと話せた事がなにより嬉しかった…



そして泣き疲れ…僕は眠りに着いた…



僕を起こさぬよう…そっとタオルを掛け…頭を撫でてくれる。



その時のオバサンの顔は…

たぶん…


悲しい顔をしていたのだろう…


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