僕はノラ!〜あの人に〜
ノラはジーッとオバサンを見つめる
視線に気付いたオバサンは
「何よ?ジーッと見て…」
「いや何でもない…」
ノラは何か違和感を感じて仕方なかった…
いつも以上に明るく振る舞うオバサン…
もしかしたら…?
最悪のイメージが頭に浮かぶ…
僕は意を決して口を開く
「知ってるんだよ…?」
オバサンの体が固まる
「な…何が…?」
僕はダメな事と知りながら…嘘を吐いた
「オバサンが寝てる間…
先生から全部聞いたんだ…」
オバサンは黙り込み…ベッドに腰掛けた
「オバサン…何で嘘吐いたの?」
オバサンは空を見上げ…唇を噛み締める
「なんで?なんで何も言わないの?答えてよ…」
オバサンは空から足元に目線を戻し…溜め息を一つ吐いて話しはじめた…