僕はノラ!〜あの人に〜
別れ。
次の日の朝…
僕は先生の部屋を訪れた
「先生!オバサ…お母さんは助からないんですか?」
先生は冷静に答える
「正直…難しいです…
手術の成功率は30%…
本人が望まない限り…私から勧めれる確立ではありません…」
「そうですか…」
ノラは自分の腑甲斐なさを悔やんだ
何も出来ない…
所詮…僕はオバサンの為に…
何も出来ない…
ノラは渡り廊下をトボトボ歩いていた…
《…うすぐ…間……だ》
何かが聞こえた…
あの時と同じ声…ノラは耳を澄ます…
《もうすぐ時間だ…
今日の夜12時までに…
公園に戻れ…》
ちょ…ちょっと待ってくれ…
僕は何もしていない!
まだ何も出来てないんだ…
《期間は一週間のはずだ…
例外は認めない…》
そんな…
待ってくれ…