僕はノラ!〜あの人に〜
ノラは、その足取りで公園に戻った
懐かしい景色…
初めてオバサンと出会った場所…
色々な事が頭に浮かぶ
僕はオバサンに出会えて本当に幸せだった…
メグさんにも…
後悔はしない
出来る限りのことはした…
後は神様に祈るだけ。
ノラは空を見上げ…
ひたすら願った…
この世に神がいるのなら…
オバサンを助けてください…
もし運命が決まっているのなら…
僕が人間になった意味は…
なんですか?
神様…
どうか…オバサンの未来を消さないで…
ノラは目を閉じて…
手を合わせた。
辺りに風が吹き始め…
人の気配が消えた…
ノラは…それが何を意味するのか解り…
耳を澄ませた。
《約束の期間が来ました》