僕はノラ!〜あの人に〜
そんなノラを見て先生が口を開く
「ノラ…ごめんね
オバサン頑張ったんだよ…
でも先生の力不足で助けてあげられなかった…
先生のせいだよ…
オバサンに手術の前にね…
万が一の時は…この場所に眠らせてください。って
ノラと一緒に居たいって
オバサンにお願いされたんだ。
だから…これは僕の役目だと思って…
仕事の都合で遅くなったけど…
自分の手でしてあげたくて…
だから…ごめんね…」
先生の目から涙がこぼれ落ちた…
ノラは先生の頬をペロペロ舐めてあげる…
「ありがとう。」
その後…二人は…
オバサンの墓を見つめ…
まるで何かを話してるかのように…しばらく黙り込んだ…
そして先生はノラを残し…
港を後にした…