僕はノラ!〜あの人に〜

先生はカバンから…

二つの缶コーヒーを取出し…

二人の墓に供えた。



「じゃあ…そろそろ帰るね」


先生が立ち上がり帰ろうとした…


その時…



  「こんにちわ!」



元気の良い声が後ろから聞こえた…

先生は慌てて振り返ると…

そこには誰もいない…


すると…


  「ここだよ!?」



下から声がし…目線を下に向けると可愛らしい女の子が立っていた


先生は手を膝にやり腰を落とした


「こんにちわ!

   どうしたの?」



女の子はお墓を指差し



   「これ何?」



   「お墓だよ。」



  「誰のお墓なの?」



先生はニコッとほほ笑み…


「先生の大切な人と犬のお墓だよ」


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