僕はノラ!〜あの人に〜
   「ノラー!」


   「おーい!」



何事だ…?

目覚めの悪い朝…。

太陽の光が目に飛び込んでくる。


「ノラ!こんな所に居たのかい…ほら朝飯だよ!」


僕は気が動転した。


それもそのはず…動物の世界で食料を他に譲るなど、ありえない。

この人間は何がしたいんだ…

わからない。

いつでも噛み付ける距離…

犬としての本能がブレーキをかける。



  危険じゃない…?



今まで近づいてきた人間とは何かが違う…


また…


暖かい…


あの時と同じ気持ち…


あの時と…



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