リズ×神子2-お前がそう望むのであれば-
それは、時空を渡り歩いた望美には、簡単に予測が出来た。
(――…素直に喜んでくれない理由も、その辺、なんだろうなぁ)
長い付き合いとは、いいところも、悪いところも、すべて知ることと一緒だ。
それでも、先生が好きだと言う気持ちが消えないんだから。
私から顔を背けて、目の前でうなだれられても。
「ホント、この人、どうしてくれよう」と、心から思わせてくれるような人でも。
それでも、そんな先生が愛しくてたまらないのだから。
(あ。もしかして、私も、どうしてくれよう、って言われるほうの人なのかなぁ……?)
そう思うと、微妙に、凹みたくなった。
「……ま。あの時みたく先生が消えちゃっても、私一人で、立派に産んでみせるから、きっと大丈夫!」
そういき込んで、とりあえず、暗くなりそうな心に蓋をする。
折角、大好きな親友が、私と一緒に喜んでくれているのだ。
今は、素直な気持ちで、一緒に喜んでいたい。
ってか、情けなくなろうが、どうしようが、このお腹には、先生との赤ちゃんがいるは事実なんだから。
私のために、赤ちゃんのために、って、いろんなことを考えてくれる人がいるのだから。
不安なんて、見せるわけにいかない。
「それに、たとえ先生が逃げても、絶対にとっ掴まえて、責任とってもらうケドね」
望美はぱっと、視線を朔に戻して、ニコッと笑った。
先生が、また、目の前から消えてしまうかもしれないなんて。
もしかしたら、先生に、想いが届かないかもしれないだなんて――…。
そんなコトを考えてしまうと、ものすごく、怖くて、心が揺れるけど。
朔にまで、この不安を与えるわけにはいかない、と思う。
(それに――…)
もしかしたら、先生が私たちの子を、望んでいないだなんて――…。
怖すぎて、口にもしたくない。
(――…素直に喜んでくれない理由も、その辺、なんだろうなぁ)
長い付き合いとは、いいところも、悪いところも、すべて知ることと一緒だ。
それでも、先生が好きだと言う気持ちが消えないんだから。
私から顔を背けて、目の前でうなだれられても。
「ホント、この人、どうしてくれよう」と、心から思わせてくれるような人でも。
それでも、そんな先生が愛しくてたまらないのだから。
(あ。もしかして、私も、どうしてくれよう、って言われるほうの人なのかなぁ……?)
そう思うと、微妙に、凹みたくなった。
「……ま。あの時みたく先生が消えちゃっても、私一人で、立派に産んでみせるから、きっと大丈夫!」
そういき込んで、とりあえず、暗くなりそうな心に蓋をする。
折角、大好きな親友が、私と一緒に喜んでくれているのだ。
今は、素直な気持ちで、一緒に喜んでいたい。
ってか、情けなくなろうが、どうしようが、このお腹には、先生との赤ちゃんがいるは事実なんだから。
私のために、赤ちゃんのために、って、いろんなことを考えてくれる人がいるのだから。
不安なんて、見せるわけにいかない。
「それに、たとえ先生が逃げても、絶対にとっ掴まえて、責任とってもらうケドね」
望美はぱっと、視線を朔に戻して、ニコッと笑った。
先生が、また、目の前から消えてしまうかもしれないなんて。
もしかしたら、先生に、想いが届かないかもしれないだなんて――…。
そんなコトを考えてしまうと、ものすごく、怖くて、心が揺れるけど。
朔にまで、この不安を与えるわけにはいかない、と思う。
(それに――…)
もしかしたら、先生が私たちの子を、望んでいないだなんて――…。
怖すぎて、口にもしたくない。