リズ×神子2-お前がそう望むのであれば-
「皆も子を迎えてくれているのだ。素直にそれを受け止めるが礼儀だろう」
「もう。何かあったら、どうするんですか?」
あるとは、全然思えなかったけど。
それぐらいは、みんなに大事にされていると、胸を張って言えるけど。
それでも、この扱いはなんとなく釈然としなくて。
愛する妻が、みんな好き好きに「自分の嫁」的扱いを受けているのに、笑っていられるダンナ様ってのも、どうよ?
(ってか、先生、本当に、みんなを諌めようよ……)
敦盛の笛の音に、朔が舞を舞っている姿を、見つめつつ。
「赤ちゃんは、先生との大事な赤ちゃんなのに……」
なんて、少しだけ、拗ねたように望美が呟けば。
リズヴァーンがふっと、笑みを深めた。
「ならば、私がそのすべてを守る。お前は、安心して、皆に遊ばれてきなさい」
何を、どう、安心するのかわからないけど。
ってか、大事な、大事な、身重の嫁が、あの八葉どもに遊ばれてていいんですか!?
……とも、思うけど。
愛しい人に、ただ守られるなんて、普段だったら、絶対に腹の立つことなんだけど。
でも。
今だけは、自分のことだけじゃないと、わかるから、何気にうれしくて。
ものすごく、その言葉が頼もしく思えて――…。
望美は思い立ったように、リズヴァーンの腕へと手を伸ばす。
そして。
「じゃあ、先生も一緒に、みんなに遊ばれてください」
そう言って、仲間の輪に入るように、絡ませた片腕を軽く引きながら、望美はニッコリと笑った。
「もう。何かあったら、どうするんですか?」
あるとは、全然思えなかったけど。
それぐらいは、みんなに大事にされていると、胸を張って言えるけど。
それでも、この扱いはなんとなく釈然としなくて。
愛する妻が、みんな好き好きに「自分の嫁」的扱いを受けているのに、笑っていられるダンナ様ってのも、どうよ?
(ってか、先生、本当に、みんなを諌めようよ……)
敦盛の笛の音に、朔が舞を舞っている姿を、見つめつつ。
「赤ちゃんは、先生との大事な赤ちゃんなのに……」
なんて、少しだけ、拗ねたように望美が呟けば。
リズヴァーンがふっと、笑みを深めた。
「ならば、私がそのすべてを守る。お前は、安心して、皆に遊ばれてきなさい」
何を、どう、安心するのかわからないけど。
ってか、大事な、大事な、身重の嫁が、あの八葉どもに遊ばれてていいんですか!?
……とも、思うけど。
愛しい人に、ただ守られるなんて、普段だったら、絶対に腹の立つことなんだけど。
でも。
今だけは、自分のことだけじゃないと、わかるから、何気にうれしくて。
ものすごく、その言葉が頼もしく思えて――…。
望美は思い立ったように、リズヴァーンの腕へと手を伸ばす。
そして。
「じゃあ、先生も一緒に、みんなに遊ばれてください」
そう言って、仲間の輪に入るように、絡ませた片腕を軽く引きながら、望美はニッコリと笑った。