◇彩色パズル◇
「何もしてないのにこのままでいいの?!」

「だって・・そんなのしょうがないじゃん!!しーちゃんは両思いだからいいけど、しーちゃんに私の気持ちなんてわかんないよ!!!」


「!!」


息切れしてる自分がいて・・

その自分を・・真顔で見つめてくるしーちゃん。



「わかるわけないじゃん。・・・私は努力したから気持ちが伝わったの!最初から諦めて努力しない人なんかの気持ち、わかるわけないでしょ?!」


!!!!


「・・・・ごめんね。」


なんで・・・私はしーちゃんに八つ当たりしてんだろ・・

何も頑張ってない自分と想いが通じるまで努力したしーちゃん。


分かり合えるわけないじゃん。





「アンタの、阿達君への気持ちはそんなもんじゃないでしょ?!」


!!!


「簡単に諦められるような中途半端な気持ちじゃないでしょ?!」


!!!


なんで私はこれを・・・・しーちゃんに言わせてるんだろう。

そう思った。




「3年間ずっと好きだったんでしょ?!その気持ちをこのままにしといていいの?!」


「・・」

私は首を横に振った。


「このまま気持ちが風化されてくの待つなんて・・・悲しすぎるよ。」


しーちゃんの声は、消えそうだった。


ゆっくり顔を上げて、しーちゃんの顔を見ると、泣きそうな顔をしていた。




なんで・・・しーちゃんが泣くんだろう。




それは、一番に私の気持ちを知っていてくれているからなんだよね。



だから私の背中をいつも押してくれてるんだよね。
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