◇彩色パズル◇
私が歩きだすと、紫園も後ろからついてきた。
教室に残されたのが、彩華と紫園だけになった。
その空間は、重く、優しかった。
「彩華。」
紫園がそっと呼ぶ。
彩華は窓を閉めていた。
「気持ち伝えないままじゃ、誰かに取られちゃうよ?」
静かに、でもはっきりとそう伝えてきた。
「・・・・。」
窓を閉める手を止める。
「誰かに取られたら、それこそ気持ちが伝えられないんだよ?!好きでも伝えられないんだよ?!」
「・・・。」
「今がチャンスなんじゃないの?!今伝えなきゃ終わっちゃうよ!!!」
紫園が肩に両手を置いて揺すってきた。
私が逃げてることは、自分でもわかってる。
でも・・
「振られたら?」
「ぇ・・?」
静かに小さな声で私がそう言ったから、紫園の耳まで届かなかった。
教室に残されたのが、彩華と紫園だけになった。
その空間は、重く、優しかった。
「彩華。」
紫園がそっと呼ぶ。
彩華は窓を閉めていた。
「気持ち伝えないままじゃ、誰かに取られちゃうよ?」
静かに、でもはっきりとそう伝えてきた。
「・・・・。」
窓を閉める手を止める。
「誰かに取られたら、それこそ気持ちが伝えられないんだよ?!好きでも伝えられないんだよ?!」
「・・・。」
「今がチャンスなんじゃないの?!今伝えなきゃ終わっちゃうよ!!!」
紫園が肩に両手を置いて揺すってきた。
私が逃げてることは、自分でもわかってる。
でも・・
「振られたら?」
「ぇ・・?」
静かに小さな声で私がそう言ったから、紫園の耳まで届かなかった。