◇彩色パズル◇
「朱莉!!!」



竜哉がそう叫んだ。



すると、ビクッと朱莉の体が動いたのを、私は見た。





「朱莉。前言ったじゃん。」

「・・・。」

「お前だってわかってたじゃん。」


「・・・っ」


朱莉は、声なく泣いている。



私には、2人の話がわからなかった。




「あれ・・は、竜の気持ちを応援してたんじゃないよ?私の気持ち、わかってほしくて・・っだから・・っ・・・」



「あの・・竜哉。」


私の立場は・・どうしたら・・・・・




「彩華!?竜哉って呼んでるの?!」

「へ?!あ・・うん。」


まずかったの?



「俺が呼べって言ったんだよ。」

「なんでよ!女子はみんな竜のこと名字で呼んでるじゃない!!名前で呼んでるのは私だけって、前言ってたじゃない!!!」


朱莉・・・・




「彩華も・・っなんで?! なんでよ?!」


朱莉が・・

いつもの朱莉じゃなくなっていた。
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