学校の王子様と恋愛リセット!?



「セーラ。さっきはありがとな。」


照れたように頬をかきながらお礼を言ってきた。


『いえいえ。でも何で遅れたの?』


「そ・それが・・・。誰にも言うなよ。」


リュウ君は少し屈み、私の耳元へ寄せるとボソリと呟いた。


『えっ・・・。』


「言うなよ!絶対だぞ!!」


『リュウ君耳まで真っ赤・・・。』


「う・うるさい!早く行くぞ。」


そういうと彼は私の手を取り、みんなの輪の中へ引っ張っていった。




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