学校の王子様と恋愛リセット!?


「あ、あとこの黒板消しといてくれ!誰にしようかな・・・。」


先生の目が教室を隅から隅まで見回す。


「よし決めた!一番暇そうなリュウやれ!」


机に突っ伏していたリュウ君がガバッと起き上がった。


「先生嫌ですよ!なんでオレなんですか!?」


「だからいっただろ?暇そうにしてたからだ!」


「絶っ対嫌です!!」


「担任にそんなこと言っていいのか?これは強制!文句言うな!決定事項だ。」


「そんなぁー・・・」


隣のリュウ君はガックリとうなだれた・・・。


挨拶をしたあと、みんなはゾロゾロと教室を出て行く。


あっ、お礼言わなくちゃ!


セーラはずっとどう話しかけようか考えていたが結局分からなかった・・。


もうこうなったらやけくそだ!


話しかけたら思いつくさ!


『ナツ。チョット待ってて!』


「いいけど・・どうしたの?」


『チョット用事。すぐ終わるから!』


「そう。じゃあ教室の前で待ってるわね。」


『りょーかい!行って来る!!!』


セーラはリュウ君に駆け寄った。


思い切って話しかけてみる。


『あのぉー「おい!リュウ行くぞ。オレを待たせるな!」


セーラの声はロー君によってかき消された・・。


ローくーん・・・。


「わかったすぐ行く!」


そのままリュウ君はバックを取ってロー君とコウ君の所へ走って行ってしまった・・・。


しょうがない。


明日でもお礼言おう。









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