学校の王子様と恋愛リセット!?
イヤホンを耳に付け、春っぽいバラード系の曲を選択。
イヤホンから流れる音楽が心地よい。
う~、寒い。電車早くこないかなぁ・・・。
春風が肌を突き刺す。
ホームから電車が見えた。
電車はホームに止まり、ドアが開くと同時に中に入った。
中は暖房が効いていてあったかい。
電車の中はまあまあ人がいて、ケータイをいじってる人や新聞を読んでいる人、みんな朝の時間を有意義に過ごしている。
あっ、空いてる席見っけ!ラッキー!
いすに深く腰掛ける。足元に暖房が付いてるから快適!
ふと、辺りを見回すと男の子3人グループが目に入った。
あれは星高の2年生かな。
星高は襟についているバッチで学年がわかるようになってる。
1年生は青、2年生は赤、3年生は緑
外の風景をふと眺める。
もう少しで着くかなぁ。
電車にアナウンスが流れ始めた。
音楽プレイヤーの片付けをして、バッグを持つ。
『よし。準備完了!ドアの前で待機しとこ。』
ドアの開く音が流れた。
それと同時にドアが開き、冷気が吹き込んでくる。
うわ、人多いなぁ・・・人酔いしそう・・・。
朝のホームは混雑していて人でうもれている。
セーラは人と人の間をすり抜けて駅を出た。
『だ・脱出成功。』
肺に空気を取り入れて、ひと段落した所で歩き出す。
気を取り直して歩みを学校へ足を進めた。