学校の王子様と恋愛リセット!?
『えっと、この道であってたかなぁ・・・・。』
駅から10分の所にある学校に向かっている。
ここは何度も来たことがあるから道は会ってるはずだけど・・・・
やっぱりチョット心配・・・・。
朝だからか、人気の少ない路地に出た。
心細いな・・・。
『はぁ~・・・・。こんなことならナツに向かえに来てもらえばよかった。』
「ねぇねぇ君。」
後ろから突然声がした。
私じゃないね。
でも、私じゃなかったら誰に話しかけてるんだろう。
セーラは少し気にかけながら、歩みを進めた。
「ねぇ~ねぇ~ってばぁ。君のことだよ。」
私の左側に男の子が並んだ。
え?私?イヤイヤイヤイヤ違うでしょ。
セーラは立ち止まり、あたりを見回した。
「もう。君だって!」
そういって彼は私の真正面に立った。
セーラは人差し指を自分に向け首をかしげた。
目の前の男の子はうんうんと言って首を縦に振っている。
『えっ、・・・・私!?』
「もしかして君天然?」
「かっわいいー。」
後ろからまた2人の声がした。
3人はジャラジャラアクセサリーを着けていて、あまりいいガラとは思えない。
でもこの人たちどっかで・・・。
思い出した!さっき電車にいた2年生の人達だ!
どーしよぉー・・・・。
「顔もメッチャかわいいじゃん」
「うわっホントだマジやべーな」
「ねぇ俺たちと遊ばない?」
遊ぶって何で遊ぶの?
私、この人達・・・・・・・・・・・苦手。
怖い"海斗"に・・・・似てる。
なんとか脱出しなきゃ。
何か言い訳を。
『で、でも学校が・・・。』
これで離れてくれるかなぁ。
「そんなもんサボっちゃえばいいじゃん」
う"・・・・・・・そう来るか・・・。
逃げようにも、囲まれて逃げれない。
「俺たちと遊んだほうが楽しいよ。」
「ほら行こ!」
肩に腕を回された。
反抗してこの場を去ろうと思ったけど、私の足じゃ追いつかれてしまう。
一刻もこの人達から離れたい。
怖い・・・ヤダ・・・・よ・・・。
イ・・・ヤ、・・・・・嫌・・だ・・・・・嫌だ!!!
私は少し重心を後ろに下げて抵抗するが、まったく意味がない。
そのまま学校の逆へ進んでいこうとする。
・・・・・っ、・・・・お願い・・・止めて!!!!!!!
誰か助けて!!
セーラは心の中で、精一杯叫んだ。
「離してあげてください。」
.............誰?