学校の王子様と恋愛リセット!?


ギクッ!!!!!!!!!


ヤバイ!何でってちょっと気になってたからとか言えないよ~。


それに盗み聞きもしてて、ニックネームまで知ってるとか・・・・ムリムリ!!!


『え~と・・・。わ、私も自己紹介の時聞いたんだよ。』


「ふーん。そっか!」


彼が微笑んできたので私もそれに答えて微笑む。


『で、でも覚えててくれたんだ。嬉しいな。』


これはほんと、嬉しかった。


『あっ!でも星来じゃなくて、セーラって呼んで!!あんま変わんないんだけどね。こっちの方がしっくりくるから。』


「りょーかい。じゃあ、オレのことは片山君なんて固くなくて、リュウって呼んでよ。」


『OK!じゃあ遠慮なくリュウ君って呼ぶね。』


「どうぞどうぞ。遠慮なく!」


冗談っぽく言う君に自然と笑顔になるのは仕方ないよね。


そういえば、大事なこと忘れてた!


まずいまずいっ!


目的をすっかり忘れる所だった。


『リュウ君にいいたいことあったんだ!』


「オレに?」


『うん。あのね、昨日男の人達に囲まれた時に助けてもらったから、お礼にしたいなって思ったんだけど・・・・。』





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