学校の王子様と恋愛リセット!?


『ナツ!オハヨー!!!』


私は歩みを止め、左から走って来ている彼女に手を振った。


彼女は、桜庭 夏輝 <サクラバ ナツキ> 通称ナツ


ナツは幼稚園からの大親友で、顔はきれい系タイプ。


髪はショートのストレートで黒髪。


これが結構モテるんだよ。


性格はまず、大のお金大好き!お姉さんタイプで、テキパキしているリーダー的存在。


『今日から高校生だね!』


「そうね、やっとバイトが堂々とできる¥」


『そっち!?』


目がお金マークになってるよー!


「それ以外に何があるの?」


イヤイヤイヤイヤ!そんな真顔で言わないで!


ナツは当たり前のように答えてくる。


これじゃ言い返せないよ・・・。


ナツは4月1日からは高校生と認められたとしてすぐにバイトを入れたらしい。


さっき"堂々と"と、言ったのは深~い訳があって。


時給のいいバイトを見つけても、まだ中学生だからって、なかなかいいバイトが見つからなかったらしい・・・・。


でも今日生徒手帳をもらえるからバイトの幅が広がる。と、言うわけ。


「そういえば、セーラって家遠いのによく通えるわよね・・・・。」


『あぁ、電車の中で音楽聞くから全然平気だよ。むしろ好き。何よりナツと一緒の高校に通いたかったし。』


「もうカワイイこと言わないでよ~」


ナツがギューっと抱きついてきた。


『苦しいよナツ~』


目を合わして2人で微笑みあう。


「『ふふっ』」


『あっ・聞いて!朝ね---―――』


セーラは朝あった出来事を、ナミに話した。


「へー、そんなことがあったんだ。その男の子に会えるといいわね。」


『うん。たぶん同じ学校だから探せばあえるよ。』


「そうね!」


ふと、顔をナミからはずすと目の前には桜の木々が立ち並んでいた。


『あっ、桜の木だ!キレイ!!』


「ほんとキレイね・・・・・。この桜の木は星高の木々だから、もう少しで着くわよ。」


桜の花びらがヒラヒラと舞い落ちる・・・


「セーラ門が見えたわよ!!行きましょ」


自然に口の両端が上がる。


今日から高校生ライフが始まるんだ。


春の風がほにあたって少し寒い。


ドキドキと鼓動が高まる中、


ナツと仲良く微笑みながら桜のトンネルを歩き、学校の門をくぐった。




















< 8 / 120 >

この作品をシェア

pagetop