学校の王子様と恋愛リセット!?
そして現在。
『______ _ _ _はぁ~・・・・。』
ここは屋上。
いつもならみんなで楽しく弁当を食べているはずだが、今日ばかりはそうもいかない・・・。
「ん?どうした?」
目の前に座っているクリーム色の髪をした彼は、無邪気に弁当を食べながら聞いてきた。
『リュウ君はテスト近いのに平気なの?』
そう。
もうすぐテストがあるのだ。
こちらを見ていたリュウ君は、食べ物を口へ運んだまま固まっていた。
箸を銜えたままリュウ君はポカンと私を見上げている。
「・・・・テストあったっけ?」
『へ?』
何とも間抜けな・・・・か、かわいい返事が返ってきたもんだから、間抜けた声が出てしまったのは仕方ないだろう。
「リュウあんた知らないなんて言わないわよね・・・。」
信じられないといった様子でナツが話の間に入ってきた。
「あ、あははははは・・・。」
これは絶対忘れてたな。
その後、ざわめく校舎の屋上からリュウ君以外のみんなのため息が聞こえたのは、言うはずもない。