学校の王子様と恋愛リセット!?
そのまま彼女と別れ、ローとバスに乗り込んだ。
バスが走り出してしばらくしてから、隣に座っているローが口を開いた。
「コウ、お前セーラの事気に入ったか?」
隣をチラリと見ると愉快そうに笑っているローが見えた。
多少イラつきながら答えた。
「それを聞いてどうする。」
「いや・・・どうもしねぇーが・・・・・・。この質問は少し違ったな。」
オレは外の景色を見つめながら、耳だけを傾け次の言葉を待った。
「お前・・・・セーラの事が
スキなんじゃないか?」
ローの言った言葉が心の奥深くにストンッと落ちる。
オレは・・・・分からない・・・・。
「・・・・・・。」
「否定をしないって事は認めたと取るぞ。」
その時バスが止まり、オレ達が降りる場所に着いた。
オレは立ち上がりローの前を通った。
その時オレはポツリと一言だけ言葉を残した。
「さあな・・・・。」
出口に向かいそのまま目の前に見えるローの家を通り過ぎて、隣にある自分の家へ向った。
後ろでは面白そうに口角を上げているんだろう。
「じゃあな。」
ローの声が聞こえたので、振り返らずに片腕だけ上げた。