推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「てことは、若造。やっぱコロシか」
「はい。もともと、事故にしては不自然な点が多すぎますし。しかも、指が死後硬直するにはまだ早いはずなのに、握りしめていた力が尋常じゃありませんでした。爪が手のひらに食い込まんとしてましたから……」
「犯人に奪われないために、死ぬ気で守ってたって筋書きか」
「恐らくは……」
ふたりの推理小説家の言うことが、事実だとすれば。
姫子は、何かを伝えようとして「これ」を残したということになる。