推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「匠。これは佐伯さんから、あなたへの……伝言なのよ」


涙を手の甲で拭いながら、真紀子が言った。



「ボクへの……」



メモ紙に視線をやる。


今日ずっと見続けてきた、親しみのある細くてやや丸っぽい文字。


書かれてあるのは、紛れもなく匠宛ての文章だった。



「彼女があなたに解いてと言ってるの」


「でも……ボクは……」

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