推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「おいおい若造。正気かお前。こ~んな坊主に事件が解決できるとでも?」
いつの間にか、メモ紙を覗こうと後ろにいた宗の武骨な手のひらが頭に乗った。
髪の毛を、混ぜるようにガサツに撫でられる。
「解く」
口にしたひと言が、手のひらの動きを止めた。
匠は首を縮めて、宗から逃れた。
「た、匠……?」
テーブルにうずくまっていた真紀子が、顔を上げる。