推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「警察になんて解かせるもんか」
今にも破れそうなメモ紙を、すくい取るように両手に乗せた。
迷宮の出口にある扉を開き、姫子が天国へ行くための光を差す。
その役を仰せつかったのは、他の誰でもない。
――ちゃんと見ててよ、お姉ちゃん。
きつく目を閉じた匠は、ゆっくりと目を開きながら、静かに、けれど力強く宣言した。
「迷宮は、ボクが最初に抜ける」
。● What is this mysterious taste?