推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
冷やかす宗に「言ったでしょ」と返しながら、汗だくのグラスをテーブルに置いた。
「迷宮はボクが最初に抜けるって」
「はっはっはっ。無理無理。本物の殺人事件が坊主ごときに解けてたまるか。なあ?若造」
話を振られた秋は、「あ、いえ」と言葉を濁す。
「たしかにそうですけど。託されたそのメッセージを解けるのは、やっぱり匠くんだけかと思います。みんなで協力しながら――」
「ふん。この中に殺人犯がいるかもしれんってときに、毒入りの可能性があるものをゴクゴク能天気に飲んでるお前らが協力だと?片腹痛い」
「…………!!」