推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
全員が固まった。
蒸し暑さのあまり、そっちに気を回していなかったらしい。
しかし、殺人の悪夢から冷静さを奪取していた匠だけは別だった。
「毒で殺せるくらいだったら、刺したりなんて危ない殺し方……しない……よ」
言いながら、匠は胸の辺りが締め付けられた。
認めてはいても、だからといって、まだあっけらかんと口にはできない。
姫子が殺害された事実と推理とを、明確には割り切れない。