推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「ほぉ」
眉を上げながら、宗が感心を示す。
「会ったときもだったけど、やっぱり匠くんはすごいね。ねえ?桜庭先生」
驚きを隠さず目を見開いた浮夫が、匠の隣にいる真紀子に声をかけた。
「え……あ、まあ。ミステリーのドラマやアニメは、よく好きで見てますから」
「よかった……。毒じゃないのね」
香苗も安堵の表情を見せ、他の者たちも緊張が解けた様子。
――大丈夫かな、この人たち……。