推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


━━Ⅱ━━


「それより、お母さん。聞きたいことあるんだけど」


「うん?何?」


事件現場を一切見ていない匠は、推理のとっかかりを得るために、情報収集を始めた。



「死……いや、お姉ちゃんが、どんな格好で倒れてたかとか、どんな持ち物が落ちてたとか、教えてくれない?」



「え?あ、えっとね。大階段の踊り場、ちょうど匠が捻挫したあの場所で、うつ伏せで倒れてて。それで――」


「桜庭さん。この撮った写真がありますよ」

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