推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


━━Ⅲ━━


嵐だった空は、匠が正気を取り戻すのを待っていたかのように去り、小雨に変わった。


空調が効いていなかった広間に、開いた窓から風が入ってくる。


しばらくすると、幾分か涼しくなってきた。



「どうだ?解けたか坊主。にらめっこがずっと続いてるが」


「……解けてたらこんな怖い顔してないでしょ。いじわるおじさん」


「わははは。生意気なやつだ」

< 123 / 258 >

この作品をシェア

pagetop