推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
━━Ⅲ━━
嵐だった空は、匠が正気を取り戻すのを待っていたかのように去り、小雨に変わった。
空調が効いていなかった広間に、開いた窓から風が入ってくる。
しばらくすると、幾分か涼しくなってきた。
「どうだ?解けたか坊主。にらめっこがずっと続いてるが」
「……解けてたらこんな怖い顔してないでしょ。いじわるおじさん」
「わははは。生意気なやつだ」