推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
匠が眉間にしわを寄せながら凝視しているのは、姫子が命懸けで残したダイイング・メッセージのメモ紙だった。
奇妙な死体の謎は結局解けず仕舞いで、まずはこの解読を優先していた。
「なあ匠くん」
「うん?」
「さっきから気になってるんだけど、この『C』ってのはなんだい?」
テーブルに置かれたそれを怖い顔で見ているのは、匠だけではなかった。
質問してきた浮夫を含め、この場にいる全員が前のめりで挑んでいた。
「問題Cって意味だよ。問題Aと問題Bは、これとこれ」