推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「素晴らしいです、宗先生。さすがの発想力と申しましょうか」
「お世辞はよせよせ。絶賛されるほどの問題じゃない……が、まあ、そんなに言うなら、ついでに事件解決も俺が請け負ってもいいぞ」
すっかり上機嫌の宗は、浮夫が先ほど持ってきたマッチで煙草に火をつけながら、
「そのためには、企画が終わった午後10時から、お嬢ちゃんの死体が発見されるまでの間のアリバイを確認する必要があるな」
煙をたゆたわせて、取り調べの真似事を始めた。
「まずはじゃあ、レディーファーストで……美女その2にお伺いしようか」
視線が向けられたのは、黒髪の田中だった。