推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「それは……御手洗いに……」


「変だな」と宗は頭をかきむしる。


「客室にはトイレが備え付けられてるから、そこでやりゃあいいだろう。なんでわざわざ外に出る必要があるんだ?」


宗の指摘に、全員が香苗を怪訝な表情で見る。


「う、疑ってるんですか?ワタシはただ……客室の水があんまりよく流れないから、仕方なく外に出ただけですっ」


「ふうん。まあ確認すれば分かることだ。じゃあ次は――」


匠と真紀子、そして浮夫がアリバイを聞かれ、それぞれが部屋にいたと答え、最後に秋のアリバイが問われた。

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