推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
――大人って、やっぱズルいな……。
ズルいのか、もしくは大人になるとはそういうものなのか。
――はあっ……。
匠は、まだオレンジジュースの名残があるため息を吐いた。
そもそもこのダイイングメッセージは、なんともほのぼのとした童話。
それを、ギラギラした目をした大人たちが、ぶつぶつ何度も読んでいる。
冷静に考えると、実に滑稽な光景だった。