推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「誰とって言われたってなあ。誰とも何も、問題文にヒメ以外は犬とドラゴンしか出てきてないだろ。まったくおかしなもんだな、こりゃあ」


宗が酒臭い息をまき散らす。


匠は鼻をつまんだ。


「編集者の立場から言わせてもらえれば、本のタイトルも、ちょっといただけないですよ。『ヘビーな未来探偵!トラさん』って……ははは」


苦笑する浮夫の言う通りだ。


適当に作ったにしては、センスが悪すぎる。

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