推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


匠の一声に、全員の視線が集まる。


それもそのはず、佐伯姫子は最近主にクイズ番組などに出演中の、知性派の現役高校生タレントだった。


「君、声おっきいし。もぉ」


苦笑しながら、姫子が匠の両頬を手でぎゅうっと挟んだ。


「どっと、ぶっくいちとんどむん。ぐむんぬすい(だって、ビックリしたんだもん。ごめんなさい)」


尖った唇のまま声にならない声で謝ると、「ふふっ」と笑って姫子は手を離してくれた。


「可愛さに免じて、許してあげる」

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