推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「しかも、帰ってるときに『呻く小さいドラゴンを見つけた』って。普通は急にそんなのに出会ったら、不気味がって罠とく前に警戒しますよねって、ぼくが担当なら、即、作者に修正指示入れるところですよ。ねえ、桜庭先生?」
「あ、ええ。そうですね……。ただ、このお話は、どうやらお子さん向けのファンタジーのようですから」
顎に手を当てて悩んでいる様子の真紀子。
――うめく小さいドラゴン……龍……?
匠の頭には、クエスチョン・マークがいくつも浮かんでいた。