推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


━━Ⅱ━━


さすがに、姫子の考え出した問題というだけのことはある。



――でも、答えを出さなきゃ、事件が解決できない。



「皆さんも、何か閃いたことがあったらおっしゃってくださいね。田中さん、どうです?」


秋が促すと、匠の隣にいた黒髪の田中は、首をひねりながら、



「い、いない……とか?」



遠慮がちに、震えつつ答えた。

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