推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


跳ねるように顔を上げた匠は、慌ててメモ紙に目を落とした。


「やっぱり。これと、あとこれ……あっ、これもだ……」


「た、匠?何か分かったの?」


真紀子の問いにも答えず、頭の中で問題を急ピッチで整理していく。


「匠くん……?」


秋の声も、左の耳から右の耳へと素通りするだけ。



――や、やっぱり……。

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