推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「そっかそっか。思ったよりいい人なんだね、田中秋って」
「そうなのよ。すごく気さくな人で、一気にファンになっちゃって。だからって、一度共演したくらいじゃコネもないし。だったら応募するしかないでしょう?」
「それで当たるなんてすごいねえ!タレントパワーだ!」
匠が親指をグッと立てると、姫子も同じ仕草をして、
「タレントパワーなのだあ」
小さな親指にぴたりとくっつけて、笑顔を浮かべてくれた――。
。● What is this mysterious taste?